従業員エクスペリエンス(EX)Employee experience とは
「従業員エクスペリエンス(Employee Experience)」とは、従業員が所属する組織で働いて得られる経験、そこで得られる価値のことを指します。
「EX(従業員エクスペリエンス)」(従業員体験)は、従業員の就労中に体験する一連の心理的、認知的感情の価値連鎖で構成されます。
従業員の経験は、従業員が自分の認識や態度に影響を与え、従業員の仕事や会社に関連する特定の行動につながるキャリアの要素(企業、監督者、同僚、顧客、環境など)と接するときに形成されます。
従業員エクスペリエンス(EX)の心理的価値はプラス(幸福感等)であることが望ましいのですが、マイナスの価値となることもしばしばあり、いかにマイナスの経験価値を防ぐかが従業員エクスペリエンスデザイン(EEDまたはEXD)の課題となります。
(参考)
Employee experience is defined as a set of psychocognitive sentiments about the experiential benefits of employment.Employee experience is formed when an employee interacts with careers’ elements (e.g. firms, supervisors, coworkers, customer, environment, etc.) that affect his or her cognition and attitudes and leads to particular behaviors related to the employee's job and company.
(出所;Wikipedia英語版 最終編集日;2022年4月19日15:02 (UTC))
「EH=従業員幸福度」の向上には充実した「従業員エクスペリエンス(Emloyee Experience)」が不可欠です。
「EH(従業員幸福度)」という概念は「ES(従業員満足度)」の概念をさらに発展させ限界突破を図ったものですが、ESという言葉はCSに対応するもの(CSの向上はESの高さとの好循環によって得られる)として産まれました。
「顧客体験(CX)」という言葉がありますが、ESと同様に「従業員エクスペリエンス(Employee Experience)=EX」という語も「CX」との類比によって編み出されました。
「従業員幸福度(EH)」は「従業員エクスペリエンス(EX)」の中身によって決定的に左右されます。
今日「従業員エクスペリエンス(EX)」が重要な意味を持つ背景には、以下の三つの要因があると考えられます。
1)産業革命以降現代まで続く分業による労働の疎外がもたらした「従業員エクスペリエンス(EX)」の卑小化、貧困化
2)AIの発達による人間が担う職種、労働の変化
3)ICTのイノベーションによる働き方の大きな変化、直近では、コロナ禍によるテレワークの拡大がもたらしたEX(従業員エクスペリエンス)の激変