幸せになりやすい性格、不幸に陥りやすい性格とは?

幸せになりやすい性格、

不幸に陥りやすい性格とは?

パーソナリティ(性格、気質、行動特性など)

の違いによって

幸せの感じやすさ、

幸せにつながる客観的条件の

ウェルビーイング獲得のしやすさ

に違いはあるのでしょうか?

パーソナリティーが幸福感の獲得に与える影響力、因果関係を確かめるために、

アンケート調査を実施してみました。

幸福度調査のパーソナル版開発予備調査を兼ねて、サンプル数200人のアンケートを実施した結果の速報です。

その結果は……

外向的な人は幸せを実感しやすく

神経質傾向の人は不幸せを実感しやすい

というものでした。

まあ、常識的にそうだろうなという納得の感覚ではありますね(^^;)

パーソナリティの特性の指標には

国際的にもアカデミックなコンセンサスが得られている基準として

「ビッグファイブ(特性5因子)」を用いました。

上記の5つのパーソナリティ特性因子のうち、

「幸福感」と統計的に有意な関係が見られたのは

「外向性」と「神経質傾向」のみで、

残り3つの因子は「幸福感」と統計的に有意な関係は見られませんでした。

(有意水準5%、P<0.05)

「外向性」と「幸福感」の関係を示す値、

回帰係数(因果関係が推論できる)は

+0.249~+0.436(総合幸福度、働く幸福度、私生活の幸福度)

特に「働く幸福度」との関係が最も強く(+0.436)を示しました。

逆に「神経質傾向」はマイナスの回帰係数、

つまり「幸福感」にマイナスの影響、すなわち「不幸」を自覚しやすいことを示す、

回帰係数の値、-0.336~-0.403となっており、

やはり「働く幸福度」との関係が最も強く(-0.403)を示しました。

ただ、ここで言う「幸福度」への影響力、因果関係は

あくまで「幸福感」との因果関係の統計的推論ですから

以下の3つの可能性が考えられます。

「外向性」「神経質傾向」というパーソナリティ特性は…

①…「幸せ」の感じ方、「幸福感」に影響する

②…「幸せ」を感じる客観的条件、ウェルビーイングな状態に影響する

③…①、②共に影響する

これはまだ十分に検証できていませんが、

私は③ではないかな-と思っています。

それをモデル化したのが下図。

今日はそういうところまでですが、

「で、一体それがわかって何になるの?」

という疑問がわいてくると思います。

そういう意味で

確実に言えるのは、

まず「自分への気づき」として活用すること。

「私って不幸せ」と早計に断定、レッテル貼りするのでなく

こういう自分だから

幸せを感じやすい、不幸せと落ち込みやすい、とか

こういう行動をとっているから幸せな状況、

あるいは不幸な状況に陥りやすいのだな、

と自覚し、心理状態、考え方や行動を修正する助けにはなると思いますね。

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