「幸福」を破壊する最大のリスクは?

★幸福を破壊する最大のリスクは

健康、次いで金の問題

前回までの記事で
「働く幸せ」の要件として
まず
仕事を「天職」とすることについて述べてきました。

それでは、
幸せを失う最大のリスクは何でしょうか?
不幸を産む最大の原因ということですね。
それは「天職」につけないことではありません。

不幸を生む原因、
最大のリスクは
「健康を損なうこと」 

次いで
「カネ」の問題。
経済面で生活の破綻をきたすことです。


健康を損なうと絶対に不幸になるというわけではありませんが、
多くの人にとって
病気や怪我が

人生のウェルビーイングな状態を破壊する最大の要因であることは

実感をもって理解できると思います。

それがもとで命を失うことになれば
最大の不幸でしょう。

命を失うことが最大の不幸であれば、
「お金」の問題も重大なリスクです。

借金苦に陥って自殺する人、
収入の道を閉ざされて自殺する人
は非常に残念なことながら後を絶ちません。

自ら命を絶たないまでも、
お金がないことによって生活が苦しく、
幸福感を損なっている人は少なくないと思います。

★「幸福」の「動機付け要因(Motivator Factors)」と「衛生要因(Hygiene Factors)」

「健康」と「お金」の問題は、
「幸福度」に重大な影響を有する要因ですが、
幸せの破壊には決定的影響力を与えるのに対して、
「幸福度」向上への影響力は、一定以上になると頭打ちになります。

「健康」 の状態は、
理想的健康状態に到達すれば、それで高原状態となり、
際限なく健康になり「幸福度」が上がり続けるということはありません。

「お金」もありすぎて困るということはないでしょうけれど、
100倍お金持ちになったからといって、
100倍の幸せが手に入るわけではありません。 
経済の状態が向上しても、「幸福度」が頭打ちになることを、
「イースタリン・パラドックス」と言いますが、
これについては、下記の記事 ↓ で解説しています。
『”お金持ちになるほど幸せになる”というわけではない -「幸福のパラドックス」』“お金持ちになるほど幸せになる”というわけでもない -「幸福のパラドックス」 近年の幸福度への関心の高まりは、いくつも証左をあげることができますが、その根底に…ameblo.jp

このような性質を持つ要因、
ネガティブなインパクトは大きいが、
ポジティブな状態を積極的に押し上げることに繋がらない要因を
「衛生要因」(ハイジーン・ファクター)と呼びます。

これに対してポジティブな状況を積極的に促進するけれども
ネガティブなインパクトは顕在化しにくい要因は、
「動機づけ(促進)要因」(モチベーティブ・ファクター)と呼びます。
米国の心理学者であるF・ハーズバーグが提唱した概念です。


「自己実現」「天職の獲得」などは

「動機づけ(促進)要因」の典型と言えるでしょう。

「健康」と「お金」が
非常に切実な「幸せ」のリスクであることは、
誰もが、それが失われた時に切実に自覚することです。

崇高な精神の幸福を求めることも大事ですが、
身近で即物的な重大リスクをヘッジすることは、
第一に心がけるべきことです。

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