付き合うとあなたを不幸にする人 サイコパス①

サイコパスとは?

うっかり付き合うと自分が不幸に陥れられるタイプの人、気をつけた方がいい相手がいます。
そういう人を精神医学上の分類では「サイコパス」と言いますが、今ではすっかり一般名詞となり、
日常会話でも良く用いられるくらい広まっていますから、ご存知の方が多いと思います。

サイコパスとは「反社会性パーソナリティ障害」に分類される精神病質者のことを指します。
この障害を持つ人々は、非社会的で攻撃的な傾向があり、
極度に衝動的で、罪悪感がほとんどまたは全くなく、他人との永続的な愛情の絆を結ぶことができません。
こんな人を信用し関係を深めると、とても不幸な目に遭う危険性があります。
サイコパスは、貴方の「幸せの宝」を奪おうと狙うからです。

そこで、サイコパスの人物から被害を被らないためには、適切な対処方法を予め知っておく必要があります。
具体的な予防、対処方は以下の通りです。

1.サイコパスの特徴を知り、身近にそういう人物が近づいてきとき、すぐに察知できるようにする。
2.自分がサイコパスの被害に遭いやすい人間か、自己理解を深める。
3.もしサイコパスらしき人物が自分に近づいたときの対応法、具体的行動のガイドラインを決めておく。

<サイコパスの10の特徴>

今回の記事では、まず1.のサイコパスの特徴について確認します。
サイコパスの特徴としては、以下のようなものが挙げられます注)※1.

<サイコパスの10の特徴>

1.表面上は口達者
初対面の人とも会話が弾み、社交的で、魅力的な人に見える。
状況把握能力が高く、臨機応変な対応力があり、相手が求めるような会話を簡単にできる。

2.利己的・自己中心的
非常に利己的で、自分のことしか考えない。
これは、他人に対する共感力が欠如していることが原因であり、
自分の行動によって他人がどのように感じ、不利益を与えようが一切気にならない。

3.自慢話をする
利己的・自己中心的であるため、自分が世界の中心であると思う。
自分を優秀であると思っていたり、他人を見下したりする。
自分に自信があり、当然のように自慢話をする。

4.自分の非を認めない
利己的であり、自分を優秀であると考えているので自分の非を認めない。
何か問題が発生しても、他人のせいか、運が悪かったと解釈しており、決して自分の行動を反省しない。

5.結果至上主義
成果を手に入れるためであればどのような手段も用いる。
成果を出すためなら他人を踏み台にし、罪悪感なく他人を騙す。

6.平然と嘘をつく
平然、堂々と嘘をつく。
自慢のため、他人を利用するため、自分の目的を達成するために、人を騙しても何ら良心の呵責を感じない。

7.共感ができない
他人が悲しんでいたり、反対に嬉しがったりしても、まったく共感ができない。ただし、
「悲しい」「嬉しい」という概念は理解しているため、共感していなくとも、相手がどういう状態にあるかは理解できる。

8.他人を操ろうとする
他人に対する共感ができないため、結果を出す、自分の目的を達成するためでならば、平気で他人を操る。
口達者で、平然と嘘をつけることから、実際に他人を操る能力が高い。

9.良心の欠如
良心が欠如しており、自分の行動によって他人に迷惑をかけようとも一切気にしない。
特に良心が著しく欠如している場合には、猟奇的な殺人者になるケースが見受けられる。

10.刺激を求める
サイコパスの人は、刺激がない状態には耐えられない。
常に自分を満たすために、スリルを追い求めたり、リスクをとって危険な行動に出たりする。
そのため、常に同じことをするなどの面倒でつまらない作業には耐えられないケースが多い。

誰にでも疑いの目を向けることは好ましいとは言えませんが、
これらの特徴に強くあてはまる人が身近にいる場合は要注意です。

サイコパスは実はあなたの周りに意外に多くいる

サイコパスの存在する確率は、人口の約1%から3%とされています※2。
これは、学校で言えば、1クラス30人として、その中にサイコパスがいてもおかしくないということになります。
また、マーサ・スタウト博士の著書によると、サイコパスの割合は25人に1人とされています※3。
これは、一般的な印象よりも非常に高いもので、4%ほどの確率で、身近にも存在し得るということになります。
サイコパスという言葉は、映画などの創作物で多く取り上げられたことから、広まるようになりました。
その結果、「危険」「犯罪」などのイメージが一人歩きしている面もありますが、
実際にはごく普通に、生活している人も多いのです。
このようなことを考慮に入れると、25人に1人、この数字も意外と多いものではないのかもしれません。
少なくとも「誰もが自分と同じような良心を持っているとは限らない」という最低限の警戒心を持つことは必要でしょう。

注)出所、参考
※1)『サイコパス(精神病質者)の10の特徴と診断基準|実はあなたの周りに・・・?~いざという時の備えに』
~刑事事件マガジン,https://keiji-pro.com/magazine/10/
※2)『サイコパスが身近に存在する確率とは』『人口割合で見るサイコパスの発生率は』. http://www.psychopath-taisho.net/entry34.html.
※3)『良心をもたない人たち』(The Sociopath Next Door),Martha Staut著,木村博江訳、草思社、2012/10/04

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