嫉みは人間自然の情である。 とはいえ嫉みは罪悪であり、かつ同時に不幸である。 だから嫉みはわれわれの幸福の敵として、 悪魔として、これを一生懸命に退治するがよい。ショーペンハウアー

嫉みは人間自然の情である。

とはいえ嫉みは罪悪であり、かつ同時に不幸である。
だから嫉みはわれわれの幸福の敵として、

悪魔として、これを一生懸命に退治するがよい。


セネカ は

「われわれはわれわれのものを他と比較しないで喜ぼう。
自分以上の幸福を見て苦しむ者は、決して幸福になれない」

という美しい表現を用い、…

ショーペンハウアー『幸福について-人生論-』

(橋本文夫訳、新潮文庫)

セネカもショーペンハウアーも
「比較という病」に警鐘を鳴らしています。

ショーペンハウアーが言うように
「妬み」は自然の情であるがゆえに
油断をすると我々の心の中から鎌首をもたげてきます。

「比べる」ということは、
多くの場合「幸福感」を損なうことは、
これまでの記事でも再三述べたとおりです。

他者への関心は
祝福と言う他人の幸福への共感と、
他者の経験に学ぶという建設的動機へと昇華したいものです。

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