「幸福」とは何か(その20)宗教による幸福の時代④「祈り、働け」信仰と労働実践を不可分とした中世キリスト教

「祈り、働け」を精神に、信仰と労働実践を不可分とした中世キリスト教

キリスト教による労働の神聖視は、中世に至り、529年、モンテ・カッシーノ修道院を創建した
聖ベネディクトによって労働実践と結びつけられ、一層、先鋭化しました。
聖ベネディクトの定めた戒律は「祈り、働け」という理念に基づくものであり、
修道士は、日に4~5時間の祈りと、6~7時間の労働を行いました。修道士は農耕、工場、建築などの労働を行い、生産物の販売も行われ、やがてそれらは一般にも広まり、
中世の生産、商業活動を促進したのです。

余談ですが、シャンパンも聖ベネディクト派修道士の発明です。
日本で高級シャンパンの代名詞となっている
「ドン・ペリニヨン」は、シャンパン(シャンパーニュ)の製法を発明した、
ドン・ペリニヨン修道士の名を冠したものであり、所属していたオーヴィレール修道院は今でも、
ドン・ペリニヨンの貯蔵所となっています。

(松島 紀三男 イーハピネス株式会社 代表取締役)

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https://e-happiness.co.jp/the-misconception-that-labor-is-a-punishment-in-christianity/


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