正月は「幸せになる習慣」づくりの機会~良い習慣は幸福への道~

正月は「幸せになる習慣」づくりの機会

良い習慣は幸福への道

 もし「幸福度を高める特効薬は何ですか」と聞かれたら、
おこがましいながら
「良い習慣を身につけること、家族を大切にすること、良き友人を持つこと」
と私は答えるでしょう。
自戒を込めて。

何を筆頭に挙げるかは難しいのですが、

良い習慣は、着実な幸福への道

であると確信します。 

 有能な企業人と接する機会をいただいて感じることは、
共通した習慣を持っているということです。

朝のスタートが早いこと、
課題を先送りせず、すぐに着手すること、

この二つは、有能で周りから信頼や尊敬を集めている人、
幸せそうに働いている人に共通して見られる特長であるというのが私の経験則です。
私は朝が苦手なので、まずこの点から落第なのですが。

あくまで企業人という範疇でのことですから、職業分野が異なれば、
違った良き習慣があるかもしれません。

しかし反対に、不幸の元となる悪しき習慣は、普遍的共通性があるように思います。
怠惰な習慣、欲望に自制の効かない習慣は、
日々、幸せを削り取っていきます。

生活習慣病はその典型といえるでしょう。

不自由な制約を「幸福な習慣」づくりに活かす
 
幸福の条件として、自由であることは大きな要因です
このことは、私の調査でも統計的に因果関係が検証されていますし、
我々の素朴な実感としても納得がいくことでしょう。

自由ということは、見方を変えれば、
幸福も自己責任になるということです。 
コロナ禍でテレワーク導入が進み、在宅勤務が増えてくると、
余計に習慣の問題が顕在化してきます。

何の規制もない自由は、一見、
自分が幸福になるための完全なる条件を備えているように思えますが、
習慣という自己の内なる規制に支配されることでもあります。

とかく、人の世は規制要因が多く、
学校だ会社だと、
とかく自分の自由を邪魔する制約が多いものです。
しかし物は考えよう。

個人として幸福を追求するための障害になる面もありますが、
強制的に悪しき習慣を払拭し、良き習慣を身につけるという点では、
クランボルツの「計画された偶発性」
によって働く幸福を促進する強力な働きもあります。

「計画された偶発性」理論とは
米スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が提唱したキャリア理論で、
個人のキャリア形成は、本人の主体的意思や目標に基づく計画よりも
その8割は予想しない偶発的なことによって決定されるとし、
その予期せぬ偶然の機会を活用して本人の想像力の限界突破を図り、
遭遇した機会に全力を尽くす対応の積み重ねで、
よりよいキャリアが形成されるという考え方です。

良き習慣は身につきにくく、
悪しき習慣ほど染み付きやすいものですから、
幸せはあくまでも本人の問題ですけれども、
世の中、学校や会社の不自由な制約は
見方を変えると
「幸福の習慣」づくりの場となるでしょう。 

「計画された偶発性」は、他律的な動機で良き習慣を作る機会ですが

正月は心機一転
新しい「幸せの習慣づくり」の絶好の節目です。
毎年そう思うけど三日坊主になってばかりだなあ…
と思われる方もいるかもしれません。
私もそういうことがしばしばです。
でも諦めずに続ければ
必ず身につきます。

最後に良い習慣が身につくコツを二つばかり。

一つは今年はこれをやろうと決めたことは
周囲の人に宣言すること
できなかったら恥ずかしいので自分だけの秘密でこっそりと…
これは駄目です。
人間は弱いものだから。
周囲の人、家族、友人、同僚などを巻き込むのが効果的です。
なぜなら、周りに宣言してるから
ものにならないとカッコ悪いというのが歯止めになります。
つまり自己規制力を高めるということ。
ついサボりがちになると
周囲からのフィードバックも期待できます。
家族や身近な人たちから
「やってないじゃないの」と指摘をしてもらうことは、
強力な統制になります。

二つ目は習慣の決め方。

まずダメな例。
「1日2時間○○資格試験の勉強をする」

これがなぜだめか?
1日2時間と、一見具体的で良いように思いますが、

いつどこでやるかが明確でない。

すると
「そろそろやるか、昼からやるか、もう晩飯か」
夕食を済ませると眠たくなってきて、
「今日は特別、明日頑張る」
翌日もこの繰り返しで
結局、せっかく決めた、良い習慣の目標も、フェードアウトしてしまいます。

朝起きて、朝食前に30分
通勤電車の中で1時間(最近は在宅勤務で通勤しないことが多くなってますか)

これではどうでしょうか?
時間と場所が具体的に特定されていますから
週間の規則から逸脱した時、すぐにトリガーポイントが明確で
先送りが発生しにくいのです。
一週間も続けると、少しでも習慣のパターンから逸脱すると
強烈な不安感、 罪悪感が湧いてきていたたまれなくなります。
こうなればしめたもの、もう習慣として定着したと言えるでしょう。

実は私の脳梗塞リハビリもこれを活用しました。
朝食後、30分の休憩後、午前中は自主トレによるリハビリと決めていました。
自主トレの計画表も作って、
通院している病院のセラピストの方にも共有していました。

この自主トレの習慣の定着が、
私の脳梗塞からの回復の促進に役立ったのではないかのかなと
思っています。
客観的に検証はできませんが。

偉そうなことを言ってますが
今までの人生を振り返ってみると、
私はなんて刹那的で Self Control が弱いのだろうと思うことばっかりですが、
数少ない良い習慣の定着は、
この習慣定着の法則にかなっていると思います。

今年も歩留まり悪いのですが、
なんとか良い習慣を定着させていきたいなと思います。

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